Arduino Mouse.h ライブラリの7つの関数説明とサンプルスケッチ(ソースコード)

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Arduino Mouse.h ライブラリとは?

Mouse.hライブラリはArduinoを使ってマウスの操作をエミュレートするためのものです。以下に主要な関数の一覧とそれぞれの詳細な説明です。

ライブラリのインクルード

#include <Mouse.h>

関数一覧と詳細

1.Mouse.begin()

   Mouse.begin();
  • 説明: マウスのエミュレーションを開始します。この関数はスケッチのsetup()関数で呼び出す必要があります。

2.Mouse.end()

   Mouse.end();
  • 説明: マウスのエミュレーションを停止します。この関数はマウスのエミュレーションを終了する場合に使用します。

3.Mouse.click(button)

   Mouse.click(uint8_t button = MOUSE_LEFT);
  • 説明: 指定したボタンをクリックします。デフォルトでは左ボタン(MOUSE_LEFT)をクリックします。MOUSE_LEFTMOUSE_RIGHTMOUSE_MIDDLEのいずれかを指定できます。
  • 引数:
    • button: クリックするボタンの種類。

4.Mouse.move(x, y, wheel)

   Mouse.move(int8_t x, int8_t y, int8_t wheel = 0);
  • 説明: マウスを指定した量だけ移動させます。xyはそれぞれ水平方向と垂直方向の移動量です。wheelはマウスホイールの回転量です。
  • 引数:
    • x: 水平方向の移動量(-127 から 127)。
    • y: 垂直方向の移動量(-127 から 127)。
    • wheel: マウスホイールの回転量(-127 から 127)。

5.Mouse.press(button)

   Mouse.press(uint8_t button = MOUSE_LEFT);
  • 説明: 指定したボタンを押し続けます。デフォルトでは左ボタン(MOUSE_LEFT)を押します。
  • 引数:
    • button: 押すボタンの種類。

6.Mouse.release(button)

   Mouse.release(uint8_t button = MOUSE_LEFT);
  • 説明: 指定したボタンを離します。デフォルトでは左ボタン(MOUSE_LEFT)を離します。
  • 引数:
    • button: 離すボタンの種類。

7.Mouse.isPressed(button)

   Mouse.isPressed(uint8_t button = MOUSE_LEFT);
  • 説明: 指定したボタンが押されているかどうかを確認します。
  • 引数:
    • button: 確認するボタンの種類。
  • 戻り値: ボタンが押されている場合はtrue、そうでない場合はfalse

使用例

以下は、これらの関数を使用した簡単な例です。この例では、Arduinoがマウスとして動作し、ボタンを押すことでマウスカーソルを動かしたりクリックしたりします。

#include <Mouse.h>

const int buttonPin = 2; // ボタンのピン

void setup() {
  pinMode(buttonPin, INPUT_PULLUP); // ボタンピンを入力モードに設定
  Mouse.begin(); // マウスエミュレーションを開始
}

void loop() {
  if (digitalRead(buttonPin) == LOW) { // ボタンが押されたら
    Mouse.click(MOUSE_LEFT); // 左クリック
    delay(100);
    Mouse.move(10, 10); // マウスを右下に移動
    delay(100);
  }
}

このスケッチは、ボタンが押されるたびにマウスの左クリックを行い、次にカーソルを右下に10ピクセル移動させます。

まとめ

ArduinoのMouse.hライブラリを使うことで、Arduinoをマウスとして動作させることができます。これにより、簡単なマウス操作のエミュレーションや、マウスを使った様々なプロジェクトを実現できます。

こちらのHID-Project.hライブラリに関しても合わせてどうぞ!

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