ArduinoIDE analogRead()関数とは?

AruduinoIDE関数
Arduino
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analogRead()関数は、Arduino IDEで使用される関数で、アナログ信号を読み取るために使われます。Arduinoボードには、アナログ入力ピンがあり、これを使用して連続的な電圧信号を測定できます。
以下にanalogRead()関数の詳細を説明します。

digitalRead関数に関してはこちらの記事もご覧ください。
analogRead関数、digitalRead関数の使い分けなどはこちらの記事もご覧ください。

analogRead() 関数の概要

機能

  • 目的: アナログ入力ピンからの電圧信号をデジタル値として読み取ります。
  • 返り値: 0から1023までの整数値。この範囲は、アナログ信号を10ビットの解像度で表現しています。

構文

int analogRead(int pin);


  • pin: アナログ入力ピンの番号(例: A0, A1, A2など)を指定します。

返り値

  • 整数値: 0から1023の範囲で、アナログ信号の電圧レベルを表します。通常、0は0V、1023は基準電圧(例えば5Vまたは3.3V)を示します。

使用例

基本的なセンサーの読み取り

const int sensorPin = A0; // センサーが接続されているアナログピン

void setup() {
  Serial.begin(9600); // シリアル通信を開始
}

void loop() {
  int sensorValue = analogRead(sensorPin); // アナログピンからの値を読み取る
  Serial.print("Sensor Value: ");
  Serial.println(sensorValue); // 値をシリアルモニタに表示
  delay(500); // 500ミリ秒の遅延
}


  • 説明: このコードは、アナログピンA0に接続されたセンサーからのアナログ値を読み取り、シリアルモニタに表示します。

重要なポイント

1. 基準電圧

  • 基準電圧: analogRead()は、基準電圧(通常は5Vまたは3.3V)に基づいてアナログ信号をデジタル値に変換します。例えば、値が512であれば、基準電圧の約半分の電圧を示しています。
  • 基準電圧の変更: 一部のArduinoボードでは、基準電圧を変更することができます。例えば、Arduino Unoでは、analogReference()関数を使用して基準電圧を変更できます。 analogReference(EXTERNAL); // 外部基準電圧を使用

2. 解像度

  • 解像度: analogRead()は10ビットの解像度を持ちます。つまり、0から1023までの1024段階の値で電圧を表現します。これにより、アナログ信号を高精度で測定できます。

3. サンプリング時間

  • サンプリング時間: analogRead()関数は、アナログ信号をサンプリングしてデジタル値に変換するのに約100マイクロ秒かかります。頻繁に呼び出すと、処理が遅くなる可能性があります。

4. ピンの選択

  • アナログ入力ピン: analogRead()は、アナログ入力ピン(通常はA0からA5など)で使用します。これらのピンは、アナログ信号を読み取るために専用のADC(アナログ-デジタルコンバータ)が内蔵されています。

5. センサーの接続

  • センサー接続: センサーやポテンショメータなどのアナログデバイスをアナログ入力ピンに接続して、電圧変化を測定できます。例えば、温度センサーや光センサーなどがこれに該当します。

追加の注意点

  • ノイズ対策: アナログ信号はノイズの影響を受けやすいため、フィルタリングやデバウンス処理を行うことが重要です。信号を安定させるために、サンプリング値の平均を取ることも有効です。
  • 範囲のスケーリング: アナログ値を実際の電圧に変換するためには、以下のような計算を行います。 float voltage = sensorValue * (5.0 / 1023.0); ここで、5.0は基準電圧、1023.0は解像度の最大値です。これにより、センサーの出力電圧を計算できます。

まとめ

  • analogRead()関数: アナログ入力ピンからの電圧信号をデジタル値として読み取ります。10ビットの解像度で、0から1023までの値を返します。基準電圧に基づいて電圧を計算し、センサーやポテンショメータからのデータを高精度で取得するために使用します。
  • 使用例: センサーからのアナログ値を読み取り、シリアルモニタに表示するなど、さまざまなデータ取得に利用されます。

この関数を利用することで、アナログ信号の変化をArduinoで簡単に読み取ることができ、さまざまなプロジェクトに応用することができます。

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